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吉祥寺イーストサイドかるた製作プロジェクト始動!
かるたづくりに向けたワークショップ 開催レポート<第2回>
吉祥寺イーストサイドの魅力を発信する「ご当地かるた」を製作する地域プロジェクトの重要なプログラムのひとつである、地域の方々が参加する連続3回のワークショップが始動しました。
ワークショップでは、一人ひとりの記憶や愛着を原点とする地域の魅力を掘り起こし、読み札を考える過程でエリアの価値を再認識し、それらを共有することで地域が一つになることを目指します。そして、そこで暮らしているからこそ実感できる地域の情報を伝えるガイドブックとしても役立つ「吉祥寺イーストサイドかるた」を作っていきます。
今回は11月18日に行われたワークショップ第2回の模様をお伝えします。場所は前回と同じ、吉祥寺図書館「まなびとつどいの部屋」です。
ワークショップは参加者数人の自己紹介から始まります。1回目のワークショップ開催から17日間、日々読み札を考える中での出来事や感想などが皆さんのお話から伝わってきました。
「まだまだ知らないところがたくさんあると気づきました。読み札にするのはなかなか難しかったです」
「自分の店のお客さんにもお願いしたら『書き出すと止まらなくなる!』とたくさん考えてくれました」
「みんながイーストサイドに遊びに来てくれるような感じの面白いかるたになれば、と思って読み札を考えました」
「かるたのことを意識して街を歩いてみるようになりました。前回ワークショップに参加した時に聞いた通りの名前がどこにあるかわかったり、読み札の話題になったお店で昼を食べたりしました」
実は自己紹介にあたっては毎回、進行役を務めるご当地かるたプロデューサー・徳永健さんから街トークにまつわる「お題」が一つ出ます。今回のお題は「(吉祥寺イーストサイドで)よく行くお店」でした。ちょっとした会話からも街への発見と共感が広がります。
1回目のワークショップでは「街を歩いて、札を考えてみる」をテーマに、フィールドワークなどを交え、かるたの読み札を考えました。今回は「読み札案を仕分け・分類しながら、イーストサイドってどんなところか考えてみる」がテーマです。
2回目のワークショップまでに考えられ、持ち寄られた読み札案はなんと281枚ありました!始めに、徳永さんが仕分けの方法を伝えます。
徳永さん:どの読み札も街への愛に満ちていて、読んでいるだけで楽しい気分になりますね!今日はまず皆さんで読み札を4つに仕分けして、種類ごとにシールを貼っていきたいと思います。分類①は「特定のお店や施設などにまつわる札」、②は「地域の歴史やうんちくにまつわる札」。③は「『あるある』など人の行動にまつわるもの」、④は「こんなものがあったらいいな、など妄想を読んだ札、その他」にしましょう。
数名ごとに分かれて、分類作業が始まりました。「これはあの店のことですね」「これは行動?うんちく?」など確認し合いながら、赤や青のシールを次々に貼っていきます。続いて、分類した読み札を種類ごとに並べていきます。個性的な店の多いイーストサイドエリア、やはり「お店」について読んだ札がテーブルを埋め尽くしました。
参加者は改めて読み札を見返しながら、「自分のお気に入り」「ぜひ採用して欲しい」「吉祥寺イーストサイドらしいと思う」読み札に「いいね」を込めたシールを新たに貼っていきます。
徳永さんは壁に白い紙を貼り出しました。
徳永さん:分類した読み札を俯瞰してみながら、吉祥寺イーストサイドにまつわるキーワード、例えばお店や施設の名前、他のエリアとは違った特徴、みなさんが特に伝えたい街の魅力などをここに書き出してみたいと思います。この作業の中で、まだ書かれていない地域を構成する要素がないかについても改めて見直してみましょう。
数ある読み札を整理しながら、新たに「ライブハウスや音楽スタジオ、音楽喫茶など、音楽にまつわるお店も多いエリアですよね」「街のイベントでいうと、恒例の秋祭りは神輿の担ぎ手がとても多くて毎年盛り上がります」など、このエリアの日常を彩る風景が会話の端々にあがってきました。また、「ちょっと前まではミュージシャンが楽器を運んで歩いている姿がよく見られたけれど、コロナの影響でめっきり減ってしまいました。なんとか地域としてかつての日常を取り戻せないかと思っています」といった熱い想いも聞こえてきました。これまでに出た読み札案も、さらに膨らませていくことができそうです。
徳永さん:3回は読み札案をあいうえお順に並べて、「あ」はどの札にするかなど具体的に考えていきたいと思います。そしてもう一つ大切な「かるたの名前」についても案を募集します。例えば、この街を形容詞で表現するならどんなワードが思い浮かびますか?いろいろな角度から、イーストサイドのかるたに合う名前を考えるのもいいかもしれません!
参加者同士の距離もぐっと縮まり、街トークにも熱のこもった温かなワークショップとなった第2回。回を重ね、読み札を考えるごとに地域の魅力が次々に掘り起こされ、その中で気がついた、この街で暮らすことの豊かさも共有されていくようです。読み札案の募集もSNSなどで広く呼び掛けられました。完成に向けていよいよ最後のワークショップ、第3回のレポートもお楽しみに。
(第2回ワークショップ 2021年11月18日)
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